身体障害者補助犬法が可決成立しました!
くましろ昭彦国会短信第44号(02/6/7)
お元気ですか。私はお蔭様で元気溌剌と頑張っています。今回は身体障害者補助犬法案の立案と成立の報告です。
1.身体障害者補助犬法の可決成立
平成14年5月22日この法律が参議院本会議で可決され、成立しました。この法律は今年の10月1日に施行されます。その日から身体障害者が補助犬(盲導犬、聴導犬又は介助犬を云います。)にこの法律で認められたマーク(表示)をつけて、公の施設に来たときは、特別の事情がある時を除き、暖かく迎えることがその公の施設の管理者の義務になります。但し、民間の運営する公の施設は、1年の周知徹底期間を設けて、来年の10月1日から、この義務が生じます。これで日本も障害者と補助犬にやさしい、これまでより一段高い文化国家になります。
2.大島慶久さんから頼まれて、自民党の代表に
昨年の11月に参議院議員の大島慶久先生から、折り入って頼みがあるとの話がありました。身体障害者介助犬法案を議員立法したいと超党派でこれまで努力してきた。自分が自民党の代表なのだが、今回経済産業省の副大臣になってしまった。そうなると議員立法の提案者になれないので、是非私の代わりに自民党を代表して法案の提案者になって欲しいということでした。私も当時、行政改革の自民党の事務局長と政務調査会の副会長をしていたので、手一杯でしたが、法案の中味を聞いて見ると心暖まる法案なので、引き受けました。
3.民間にだって、直ちに適用すべきだ!
初めて各党の代表の打合せ会に出席しました。法案の中味を検討しましたが、特に施行期日が議論になり公的施設は平成14年の10月1日から、民間の所有の施設(例えばデパート等)はその3年後から適用と原案がなっていました。私はアメリカやヨーロッパの国が、今既に民間の公共の施設に適用しているのに、日本だけが民間は3年遅れて適用というのはおかしいではないか、日本は文化の後進国なのか?公的施設と同じ日に適用すべきだと強く主張しました。議論の末、民間の施設は、周知期間を1年入れて、平成15年10月1日から適用することになりました。この日から厚生労働省もこの法案に積極的に協力してくれるようになりました。
4.橋本龍太郎先生を議連の会長にお願いする
その時の議連の会長は田中真紀子外務大臣(当時)でしたが、多忙で辞任したいとの申出があったので、新会長には、議連メンバーと熱心な関係団体の代表から橋本先生を是非との声があがり、私に橋本先生にお願いに行けという話になりました。麹町の事務所に行き、お願いしたところ、快く引き受けて下さいました。
5.国会終了日の1週間前に法案提出、今国会で通そう!
自民党の厚生労働部会で、いつもの通り、激しい議論を戦わせましたが、熊代君がやっているのだから信用しよう云ってくれた議員も居て(有難いことだ!)無事了承されました。与党政策調整会議、自民党政務調査会審議会、総務会、国会対策委員会の了承も取り、委員長提案で法案を提出することにしました。12月6日の国会終了日の1週間程前でした。厚生労働委員会の委員長提案だから衆議院で1日、参議院で1日あれば全党一致だから通せる。是非この国会で通そうと、議連のメンバー、厚生労働省の担当部課長等が激しく動いてくれました。しかし、折角の素晴らしい法案なのだから、衆参で1日ずつでも審議をして、立派な議事録を残しておいた方が良いのではないかとの正論に押され、委員長提案をあきらめ、私が法案の提案者代表になり、議員提案の法案として提出しました。144国会では継続審議になりましたが、第145通常国会の冒頭で通そうと根回しを始めました。
6.今度は私が副大臣になってしまった!
今年になって1月8日には、今度は私が内閣府の副大臣に任命されてしまいました。そこで山本幸三厚生専任部会長(衆議院議員)に急遽お願いして法案の提案者になってもらいました。山本先生をはじめ他党の提案者、そして橋本会長以下議連の先生方、国対関係者、衆参の厚生労働委員会のメンバー、さらには関係団体の人々、厚生労働省の担当部課長や職員の大変な御苦労の下でこの法案は成立しました。私と大島先生は影ながら色々と協力しました。
7.この上は、立派な補助犬制度をつくろう
これからは、10月1日の施行に向けて、政令や厚生労働省令が制定されます。役所の出番です。補助犬が一般の人々に対して安全であり、且つ、使用する身体障害者にとって安全かつ有用であることを認定する法人にどんな法人を指定するのかの指定要件等が大切なことです。指定法人がいい加減な認定をして、認定された犬が人に噛みついたり、暴走して障害者に怪我をさせたりすれば折角の制度も一挙に信頼を失うからです。立法者である関係議員の立法者意思が十分尊重され、真に国民に喜ばれる補助犬制度が出来るよう我々もしっかりと見守り、応援して行きたいと思います。