瀬戸大橋「片道500円」は実現するのか?
くましろ昭彦国会短信第42号(01/12/17)
1 小泉総理の決断下る!
11月下旬にいわゆる「先行7法人」についての小泉総理の決断があり、与党もそれを受け入れました。高速道路は4公団が合併し、一つの株式会社(仮に、日本高速道路株式会社と命名しておきましょう。)になることになりました。前号で3つの株式会社にする熊代私案を提案しましたが、3つでなく、1つでも本質的に変わりありません。私は競争が必要なので3社にしたのですが、総理案も将来いくつかに分轄するものですから、より一層合理的な競争の出来る状態に分轄することが出来、ベターの案とも言えるでしょう。上下分離か上下一体か等の組織論は総理の諮問機関(第三者機関)で来年から論議されます。
2 特殊会社「日本高速道路梶vには、関係各省からの天下りは出来ない
これまでのように関係省の次官経験者等の天下りが公団のトップの座を指定席のようにして行われることはなくなります。株式会社ですから経営能力のある者を経営陣に持ってこなければ、つぶれてしまいます。抜群の能力を買われて経営陣にスカウトされることはあるが、次官等の肩書きで天下る等論外の世界になります。もちろん、当面政府は大株主ですから、大株主としての内閣、特に総理の意向は働きます。その場合も「経営能力」による登用をする以外にないことになるでしょう。JR東海、JR東日本、JR西日本等の先例を見て頂ければこの点も御納得頂けるでしょう。
3 何故「片道500円」が可能なのか
瀬戸大橋等瀬戸3橋、それにアクアラインが何故500円に出来るのか。まゆツバたと思われる人は多いと思います。しかし、日本高速道路鰍ヘ民間の株式会社なのです。「正直に利益を上げること」、そして「その利益の最大化を図ること」が株主に対して経営陣が負っている使命です。もちろん特殊会社だから現在の料金をプライスキャップにして、仮に値上げするときは、大臣の許可が必要であるとの規制は残ります。3,900円(往復7,800円)=瀬戸大橋、3,000円(往復6,000円)=アクアラインでは普通の人は全く利用しません。一般の人が喜んで年10回とか50回とかでも利用する料金にする方が利益が最大になるにきまっています。往復1,000円なら「今日は天気が良いから与島までうどんを食いに行こうか?」ということになり、若い人ならアベックでどんどんドライブに瀬戸3橋を使うにきまっています。薄利多売精神で最大の利益を上げる。これが民間の精神です。小泉総理の決断で、どのような組織形態になろうとも、この実現に大きく近づいたと言えるのです。瀬戸3橋500円になれば、これらの橋は中四国、近畿の経済活性化に大貢献することになります。
4 日本高速道路鰍フ配当可能性
この株式会社の株式総額(額面)30兆円をすべて道路特別会計が現物出資の見返りに保有し、その売却益で負債の元利合計及び出資金を返済するとすると、次のようになります。減価償却後の利益の50%を法人税と固定資産税に払っても額面の2.48%の配当が可能(平成12年度実績を基に計算)です。道路無料通行券もらえる株は持ってお得の優良資産株です。早期売り出しが待たれます。
○対額面配当率の試算
| (A)税引前利益 (減価償却後) |
(B)税引後利益 (50%と達観) |
対額面配当率 (B/資本金=%) |
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| 日本高速道路 | 14,855億円 | 7,428億円 | (2.48%) |
※なお、詳細は私の手作りHP アキチャン(AKICHAN)を見てください。
5 その他の特殊法人、独立行政法人等への天下りも厳重に規制される
なお、この18日に閣議決定される予定の行政改革のうちの特殊法人等改革で、その他の特殊法人、独立行政法人等への天下りも内閣の監督機能の強化で厳重に規制され、且つ、役員の退職金の1/2等の大幅削減、給与の削減等が実現される見込みです。