参議院選は絶対に勝たねばならない ―しかし、「万一の場合」にもうろたえるな―
くましろ昭彦国会短信第38号(01/4/2)
1.国民の幸せを大切に考える人は与党の勝利に努力して頂きたい
(1)何故、自由民主党と与党が勝たなければならないか
理由は簡単明白です。今、日本はデフレ・スパイラルの渕に立っています。金融の量的緩和を日銀に実施させましたが、これに加えて、景気対策と共に、不良債権の直接処理や構造改革も断固推進し、失業者の雇用保険対策、職業訓練対策も思い切って充実しなければ、日本経済の生れ変りは実現できません。これをやり切ることが出来るのは、やはり自由民主党の底力であり、与党の力です。
(2)参議院で与党が過半数を割れば、必要な法律案が通らなくなる
しかし、今回の参議院選で与党が64議席以上を獲得できなければ、過半数を切り、参院野党が党利党略に走り、国民の幸福を無視すれば全ての日本の再生のために必要な法案が通らなくなってしまいます。この事態をなんとしても避けることが、国民の生活を守るために絶対に必要なのです。
2.何がなんでも勝ち抜くための改革
(1)汚職を断ち、どんな権力者も法を犯せば、逮捕される「法の支配」を守り抜くこと
我が党の国会議員から2人の逮捕者が出たことは、誠に遺憾であり、同志の不始末を心より国民の皆様にお詫びします。そして党の幹部が比例区の順番をつけることが、党員獲得競争を生み、KSD汚職につながったことを深く反省し、参議院比例区の拘束名簿制度を大改革し、有権者の皆様に比例区の候補者の名前で投票して順番をつけて頂く非拘束名簿制度にしました。党員集めの「最低2万人」というノルマも完全に廃止し、KSD汚職の原因の根本を断ち切りました。また、与党のどんな権力者も法を犯せば、逮捕されるという「法の支配」の大原則を厳格に守りました。このことによって膿をえぐり出し、自由民主党がさらには、日本社会全体が腐敗することを防ぐことが可能になります。
(2)国を代表して、世界に向かって恥ずかしくないリーダーを選ぶ
さらに、派閥を総裁候補の私的な集団としないで、政策集団として徹底すること、安易な年功序列主義から決別すること、総裁選を政策と党運営のあり方に関する徹底的なディベートの場とし、党員の投票参加を得て、オープンに総裁を選ぶこと、資金調達能力を重視することから決別すること、金にクリーンな総裁選挙を行うこと、政党助成金の賢明な使い方等党運営の有り方を重視する事等が必要です。国会議員がまず、率先して従来の伝統的考え方から決別することです。それが出来なければ、自由民主党は滅び、且つ、自分自身が落選することを深刻に考えるべきです。
3.「万一の場合」にも備えなければならない
(1)参議院が過半数を割ったら、衆院を解散する等は狂気の沙汰
必ず勝つのが絶対条件ですが、万一の場合の備えもなければなりません。心に余裕がなければ緊張しすぎて参議院選挙に力が発揮できない恐れがあります。まず、参議院で法律案が通らないからという理由で、衆議院を解散するのは「狂気の沙汰」であることをはっきりさせておきましょう。その理由は、次の通りです。
(2)良い法律案を通さないのは、参議院の責任であり、解散するべきは参議院です
しかし、憲法上参議院は解散できません。参議院は党利党略に走らない良識の府であると憲法は想定しています。だからこそ、参議院の解散権を総理に与えず、逆に6年という長い任期を与えているのです。その参院が党利党略に走って、良い法律案も否決し、結果として衆院を解散に追いこもうとするならば、憲法の趣旨を逸脱しています。悪いのは参議院野党です。その非をマスメディアを通じて、総理は国民にしっかりと訴えるべきです。
(3)衆議院の任期一杯まで、総理は切々と国民に訴える
予算は衆議院のみで通ります。参議院野党が党利党略に走るならば既存の法律だけで政治を行う覚悟を決めなければなりません。そして良い必要な法律は衆議院をさっさと無修正で通し、参議院に送り、否決されたらば、総理は切々と国民に訴えつづけます。平成16年の6月25日(衆議院の任期満了日)までそれをやり切る覚悟が必要です。断固やりましょう。そして国民の審判を受けましょう。
4.狼狽して、衆議院を解散したら、どうなるか
(1)与党が勝ったらば、結果は元の木阿弥
与党が幸いにして勝利を得ても参議院は変わらないのですから結果は同じです。良い法律案もあいかわらず参議院を通りません。与党が2/3を占めれば、参議院が否決しても衆議院で2/3で可決すれば法律になりますが、それは無理でしょう。
(2)野党が勝ったならば、重要なことが決定できない−マスコミ情報をうのみにし、怒りにまかせて日本を沈没させないで下さい。
仮に民主党を中心とする野党勢力が勝てばどうなるでしょうか。民主党は国旗国家法案に対しても賛成と反対がほぼ同数でまっぷたつに割れました。党の国会議員の4割弱は元の社会党議員ですし、労働組合の連合の圧倒的支配下にいます。それに共産党と自由党、社民党等が加わらねば政権が取れません。一番基本的な日本の国に対する愛国心でも全く意見の違う連立与党ができることは、日本国民にとって本当に不幸です。重要なことは何事も決められず、日本沈没になるのは目に見えています。そんな事態を招く衆議院解散に自由民主党の総理総裁が踏み切るならば、正に狂気の沙汰としか言いようがありません。断固として阻止することが国民の幸福を守る我々の義務です。